OB会長 田 原 弘 行
写真の歴史も部屋の壁に映った風景をなぞったものから暗箱に感光材を置くようになり、その感光材もガラスからフィルムになり、やがてブロニーフィルムから35ミリフィルムへと移るにしたがってカメラも小型になって百年余りの歴史になります。戦争の影響で数年の休部はあったもののその歴史のほとんどを過ごして、85年前に我が写真部は創部されました。その間、写真の歴史も大きく変貌しました。アナログのフィルムからデジタルへと、今では暗室も必要なくなり、パソコンで画像処理をし、プリンター出力で写真を作成するようになりました。又カメラも携帯電話機で写真を写し、撮った写真もその場で友人に送ったりすることもでき、重いカメラをぶら下げて出かける必要もなくなりました。しかし我々は、その便利さを享受する一方で、一枚一枚大事にシャッターを切り、フィルムで残した画像を暗室で引き延ばして引き締まったモノクロのプリントを追及するのも良いのではないでしょうか。
創部当時から卒業生のOBは現役からの依頼で活動を援助していたと聞いています。創部から30年ほどOB会の組織はなく、現役がOBを個人的に訪れて援助を申し込んでいたそうです。そうして訪れた現役をOBがもてなしていたと聞きます。今から50年ほど前、私が幹事だったころ正式にOB会を組織して現役をバックアップすることにしました。残念なことに平成に入ってから十数年OB会の活動が休止状態になり、現役とOBのつながりが途絶えてしまいました。少しずつですがOBの努力を理解してもらえるようになり、それにつれてOBの活動も、今では北は北海道、南は九州、そして国外からの参加もあって活発になってきました。今回のホームページ制作にあたってそのつながりを深めて行きたいと思っています。
今後の活動にご期待していただき、皆様のご協力をお願い致します。